2012/09/21

エコな繊維を語ってみる。

最近世の中にはいろいろな植物系繊維が出回っています。日本でも最近竹繊維の製品がメジャーになりつつありますよね。やはり時代はエコなのでしょうか…大量生産時代に一世を風靡したポリエステルやナイロンなどの合成系化学繊維たちにはいよいよ幕が引かれるかも知れません(…といってもファーストファッション業界が存在する限り全滅とまでは追い込まれなさそうですが)。
ここではそんななか見直されているちょっとめずらしい植物系繊維たちを一覧にしてみました。

ちなみに植物系といっても天然繊維の部類に入る綿や麻とは少しくくりが違います。
もちろん原料は自然の植物なのですが、そこから化学的な技術や薬剤を用いてセルロースだけを抽出(?)しているので、再生繊維などとも言われます。身近な名前ではレーヨンとかビスコースとか、そういった類のものです。基本的につやつやすべすべしている風合いで熱に強く、吸湿、放湿性にも優れています。原料がパルプなので土にも還りやすく、ゴミ削減問題としては優秀なエコ素材ですが、原料が木なので森林破壊にも一役買ってしまっているのが現状です。

しかしそのデメリットをないことにしてしまえたのが、ここでご紹介する植物系繊維たちです。比較的新しいものもあれば、古来より伝わる伝説の繊維まで、その歴史は様々です。
これらの原料は木ではなく、成長の早い植物から採取されるセルロースなので木を伐採するほどの環境破壊を起こしません。中には通常ごみにしかならない部分を使っているものさえあります。しかもパルプ系再生繊維のいいところはすべて引き継いでいるのです。こんな素敵な繊維、是非もっとメジャーになってほしい限りですよね。
それでは、そんな繊維たちをご紹介します。

・バンブー(竹)
最近もっとも汎用化が見込まれているエコ再生繊維のひとつ。竹は2,3年で成木となるので、木々を伐採するよりも地球環境に負担をかけない。繊維が非常に柔らかく、肌触りもとてもよい。色は真っ白で上品な光沢がある。竹のもつ脱臭効果も人気の秘密。既に服地用としてさまざまな種類の生地が生産されており、肌着やベビー用品、タオル地などに活用されることが多い。オーガニックコットンと混紡で織られる場合もある。



・レイミー(カラムシ)
イラクサ科の多年草が原料。雑草なので繁殖率が高く、気候によっては年6回採取可能。6000年もの古来より人間に栽培されてきた由緒正しい再生繊維。けれども布にするまでの工程が非常にめんどくさいため、なかなか服地としては定着していない不幸な繊維でもある。他のエコ再生繊維に比べ肌触りは多少固い感じがし、柔らかい麻のような質感がある。繊維が他と比べると長め。




・ソイヤー(大豆)
日本人にはかかせない大豆の「外皮」が原料。つまり通常捨ててしまう部分を使用して繊維を作るのでゴミも減るし、かなり優秀な素材といえる。第二次世界大戦以前から知られていたが、戦後の綿の普及のすさまじさに競り負けて最近までほとんど日の目を見ることがなかった。つややかで美しいペールブロンドが魅力。繊維は細く、バンブーと肩を並べる絹のような柔らかさが特徴。




・インゲオ(コーン)
ネイチャーワークLLC社が開発したトウモロコシの茎を原料とした繊維。こちらもソイヤー同様廃棄部分の再利用も兼ねているためエコ度は高い。質感はバンブーによく似ている。インゲオ最大の特徴としては他の繊維に比べUVカット率が高いということ。日本人女性には気になるポイントではないだろうか。




~~~少々違いますが、こんなのもあります~~~
・テンセル(リヨセル)
レーヨンなどと同じパルプから作られるが、その製造工程の革新のために地球への負担を減らすことのできた繊維。1988年にイギリスで試験生産がはじめられて以来少しずつその知名度を上げている。繊維の質感はレーヨンに非常に似ている。色は白銀。非常に美しい光沢がある。





・ミルク
1930年代に生まれた画期的な繊維。なんと原料は牛乳。第二次大戦後の綿と化学合成繊維の進出によりほぼ絶滅かと思われていたが最近またニーズが高まってきている。その理由はなんといってもお肌にやさしい。原料は牛乳なので美容にもよいそうだ。繊維は絹のように細く、色は乳白色。小規模ではあるが毛糸や布地も生産されている。




このなかで少しでも興味をもたれたものがあったらグーグル検索などしてみてください。
私なんかよりもずっと詳しい説明をされている方々がたくさんいらっしゃいます。

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